家は道具であり、人が使ってこそ価値が生まれる
家という「道具」を造ってくれるのは大工さんや基礎屋さん、屋根屋さん、内装屋さんといった「職人さん達」です。
工務店やハウスメーカーはいろいろな職人さんを集めて工事を行っています。
多くの場合、「現場代理人」という人がいて、その人が全ての職人さん達を統率して家を完成させていきます。
話が少しそれていますが、「道具としての家」は依頼した業者が各職人さんを手配して建ててくれます。
そして、その家という「道具」を使っていくのは「あなた」です。
家はモデルルームでもない限り、造っただけでは、なんの価値もありません。
「え〜。資産価値だってあるんでしょ!」と言う人もいるかも知れませんが、売る気がないのに資産価値があっても仕方ないですよね。お金にならないんだから。又、住んでいたのではお金に出来ないんだから資産として考えるのは難しいと言えます。
家の資産価値は年数が経てば経つほど下がっていきますので、どれだけの価値が残るのかも疑問です。
因みによく言われますが、建てた時にはすでに建てた金額では売れなくなっています。
家は「消耗品」であり、売買目的とはなり難いものだと思います。人が住むための道具ですから消耗(故障)していきます。
では、「家の価値」とはどういうことでしょうか。
それは「人が使って、はじめて価値が生まれる」ということです。
人が使わなければ、ただの空き家な訳ですから、存在する意味さえない程になってしまいます。
でも、人が住んで居るということは、それだけで家が存在する意味が生まれています。
そして、「家の価値が高い」ということは、その家が使い易かったり、住み易かったり、好みの雰囲気だったりすることで高まります。
当然、万人が良いと思う家が、あなたにとって良い家で、価値が高い家になるとは限りません。
世界に同じ人がいないように、住み易いと思う家が人と同じということはありえません。
家族構成も違いますし、性格や趣味趣向、地域や敷地条件なども違います。
あらゆるものが違うわけですから、当然、あなたにとって価値の高い家は、人と違うものになります。
あなたにとって「価値の高い家」はあなたに合せた家のことです。
家は人が住む道具ですので、あなたにとって価値の高い家という道具をお造り下さい。
●これから家を新築する方へ
「現場代理人」は家を造っていく順番の管理やどうやって造るのか、他の職人さんとの共同作業などの打合せを行いながら、いろいろな職人さんと協力して家を造って行きます。
工務店では建主との色決めなども、この「現場代理人」が行うケースが多くあります。
センスの良い現場代理人に当れば良いですが、カタログを持ってきて「明日までに決めて下さい。」と言って帰ってしまう現場代理人に当ってしまったら、大変です。
建主は何の基準も無いまま「あれにしようか。これにしようか」と悩みます。
今まで選んだこともない壁紙やら床材やらを、突然「選べーえ。」と言われて途方に暮れてしまうのではないでしょうか。
この辺は依頼した業者の「家造りの進め方」をしっかり聞いておく必要があります。
どんな手順で、どんな風に家造りが進み、どこで何を決めなければいけないのかを把握しておく必要があります。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは「自分に合せた家を建てる」ということです。
上記でも言っているようにあなたにとって価値の高い家とはあなたに合せた家のことです。
あなたにとって、使い易く、暮し易く、住み易い価値の高い家を建て幸せになりましょう。
|